熊本市議会 2007-06-26
平成19年第 2回教育市民委員会−06月26日-01号
◎河上強
教育次長 小学校は80校あります。中学校が37校、小中117校です。
◆満永寿博 委員 37校とか80校というようなことでこれは書いてある、巡回をされると思いますけれども、こういった学校に大体何回ぐらい指導に行かれるんですか。117校。今7名と言われたでしょう。
◎
松本祐一 教育企画課長 本事業につきましては、御議決をいただきますと、7月から実施をさせていただきたいというふうに思っております。7月から大体2月ぐらいでございますので8カ月でございます。実は昨年から行っている事業でございまして、昨年は全額国の方が支払いをするというふうな委嘱事業でございましたので、昨年10月から実施をしております。昨年が半年で大体100回程度の訪問でございましたので、今年度7月から開始をしますと100回若干多いのかなというふうなところでございます。
◆満永寿博 委員 100回ということになると、各
小中学校全校には行き渡らないということですね。
◎
松本祐一 教育企画課長 今委員御指摘ございましたけれども、拠点となる学校を大体10校設けまして、そこを中心としまして、そこの周辺の学校を含めまして100回、100数回といったようなことを想定しております。
◆満永寿博 委員 指導員のほかに615万円の中には、例えば補助員とかあるいは事務員とかそういったのは入っているんですか。
◎
松本祐一 教育企画課長 委員御指摘の615万円の内訳でございますが、1人事務の補助員を考えております。
◆満永寿博 委員 事務の補助員という方は、例えば補助されるわけですから、大体頭ではわかっていますけれども、具体的にどういった仕事をされますか。
◎
松本祐一 教育企画課長 事務員でございますが、事務員につきましては図書の司書の資格を持っている方にお願いをすることにしております。実際
巡回指導員が訪問する際の準備ですとかあるいは
学校図書館との連絡調整、そういったことを考えております。
◆満永寿博 委員 立派な
巡回指導員の指導がなされるように要望しておきます。
◆
上野美恵子 委員 今1名の事務員と指導員が7名ということで御提案かと思いますけれども、この方たちは嘱託として雇用されるんですか。どの程度の給料、報酬なんか支払われる基準を教えてください。
◎
松本祐一 教育企画課長 先ほど少し申しましたけれども、
巡回指導員につきましては御都合がつかれる日に
学校訪問されると。そのときに謝礼をお支払いするということでございまして、雇用関係ではございません。
それから、補助員でございますが、補助員につきましても実際の職場は
学校図書館支援センターにつきましては
大江図書館を想定しております。そこを基点にしまして
学校訪問をするわけですが、補助員につきましては
大江支援センターの方で職務に当たると。この方につきましても出勤する日に謝礼を支出するというふうなことでございます。
◆
上野美恵子 委員 だから、それぞれの方にどの程度の予算として年間払おうと思っているのか。単価も教えてください。
◎
松本祐一 教育企画課長 単価というようなお尋ねでございますが、大体1時間1,500円です。
◆
上野美恵子 委員 単価と1人当たりの年間総額です。
◎
松本祐一 教育企画課長 一応謝金の予算額でございますが、8人で388万円を想定しております。
◆
上野美恵子 委員 1人幾らになりますか。8で割っていいんですか。388万円は均等に割っていいんですか。補助員は違うのではないですか。
◎
松本祐一 教育企画課長 巡回指導員は、先ほど申しましたように週に何日というようなことではございませんで、御本人の御都合がつかれる日にお願いするというふうなことでございますので、7人の方均一というふうなことではございません。
◆
上野美恵子 委員 国の
補助事業としてお金が来て人を置いて仕事をするわけですから、予算の立て方として、今のように尋ねたときにきちんと1人幾ら程度見積もっているとかないと、当然総額として388万円という金額が出てこないわけですから、何か割れないというふうにおっしゃいましたけれども、今の答弁を聞いて私も満永委員と同じで、どうして
校長先生のOBがこの仕事をされるのかなというふうに思ったんです。やはり各学校を回るときに現場にいらっしゃるのは、
学校図書司書補助員という方は、全員が司書の免許をお持ちの方ではありませんけれども、できれば私は前から言っていましたけれども、補助員についても
全員資格者を採用してほしいということを強く要望します。
そして、やはり専門性の高い仕事に人を置くのであれば、きちんと考えて人を置いてほしいと思うし、そこへ行って指導するという立場にあるわけですから、
図書司書を指導するのに
図書司書の本来業務について専門的な知識を持たない人がそこに行っても、本当に効果的な指導ができるのかということについては、私は疑問を持ちます。今、
松本課長の方から行けるときに行って指導するというふうな答弁がございましたけれども、行けるときに行って指導するというのは、とても事業のやり方が不明解であいまいな印象を受けるんです。やはり国から100%税金が来て、雇われて仕事をするわけですから、限られた期間の中でどの程度の仕事をやって、どういう達成効果を得るのか、そういうことをきちんと検証できるような事業のやり方をしていかないと、せっかく来た予算が何かとてもむだなような気がするんです。一生懸命されるとは思います。だから、私も満永委員がおっしゃったように、できればやはり専門性の高い仕事は限られた時間の中、予算の範囲の中でしていただくように、この中身については再度御検討いただいて、ぜひ司書の資格を持った方を採用してもらって、
校長OBということに限らずやってほしいと思います。
もう一つは、それと関連して私からの提案は、資格者というのはもちろんですけれども、例えば今各学校におられる
図書司書の補助員という方は、5年間でおやめにならないといけないんです。これは私の考えですけれども、5年間一生懸命現場の中でいい
学校図書館にしようということで経験を積んで仕事をされてきた方が、ある日突然期限ですということでやめられるということは、非常に事業の継続性がそこで打ち切りになってもったいないと思うんです。私だったら5年も頑張って現場でやった方がその経験やノウハウを生かして、本当によりよい
学校図書館にするために、さらに何か力を発揮できる場はないのかなというふうに私は思うわけなんです。そういうときにそういう資格も持って蓄積も持った方をこういう指導員なんかにまた採用して、今度は自分の学校だけではなくて、いろいろな学校をよくわかった立場から指導していただくというふうなことも考えられるのではないかというふうに私は思います。
だから、何か校長のOBの方に非常に申しわけないけれども、あちこちに行くと意外と
教育機関の出先とかには
校長OBでおられる方がおられます。それぞれに一生懸命仕事をなさっておられるというふうには私も思いますけれども、やはり場所場所を考えて、本当に熊本市のやっていく事業が、そこにただ退職した人をぽっとあてがうようなやり方というのはやめていただいて、できれば将来にわたって毎日の仕事が積み重なっていって、経験が生かされるような工夫というのをしていかないと、せっかく来た国の補助金が本来の意味において生かされないというふうに思いますので、ぜひそういう工夫をしていただきたいと思います。いかがでしょう。
◎
松本祐一 教育企画課長 人選につきましては、委員御指摘のとおり、司書の資格といったような観点も参酌しまして人選に当たりたいというふうに考えます。
◆
上野美恵子 委員 それと、例えば5年でおやめになった方のもう少し生かされる道というのについては御検討いただけないものでしょうか、するということではなくても。
◎高濱幸
学務課長 学校図書館司書業務補助員につきましては、今、
上野委員が御紹介されましたとおり、臨時職員として雇用しておりますこともございまして、連続して雇用を継続できる年限を5年間というふうにいたしております。もちろん、1年間のお休み、ブランクがありまして、その後また再度
司書業務補助員に応募をされて実際勤務をされていらっしゃる方もいらっしゃいます。そういった状況でございます。
◆
上野美恵子 委員 臨時雇用なので連続は難しい、一たん切るのだという答弁だったかと思いますけれども、その発想というのは、人が育つということを教育の人を育てる場所において、育てるということを中断する、ぶち切るような発想だと私は思います。だから、現行の制度上はいろいろな制約もあってなかなか改善ができないということで議会でも再三指摘があっているけれども、改善されていないかと思いますけれども、やはり教育というのは人を育てる場所だから、そういう職員についても経験が生かされる、そこで人が育っていくという視点で人事の配置も事業の遂行もお考えいただきたいなというふうに強く要望しておきます。
○村上博 委員長 今のは要望ということですね。
◆
上野美恵子 委員
学校給食の
民間委託の
検討委員会の設置ということについて議案がありますけれども、ことしから
民間委託が
従前モデル校でされていたところ2校が
本格実施ということで始まっております。
今回調理場の
民間委託業務評価委員会が設置をされるという議案が出されたことによって、
学校給食の
民間委託が今後順次行革のプランに基づいて、本格的に
民間委託が進んでいくことになるかと思うんですけれども、私はこの点について確かに行革のプランの中で順次実施というふうに書いてあったことは承知をしています。だけれども、非常に
民間委託問題は、私は本会議の中でもこれまで何回か問題点を指摘しましたけれども、慎重に対応してほしいと思っている部分なんです。何か行革のプランにあるので、当然ということで順次実施をしていくということでの今回設置なのかと思いますけれども、例えば
民間委託をすべての
共同調理場に今後順次入れていくということになれば、すべての中学生にかかわってくる問題だと思うんです。だけれども、その視点が非常に薄いというふうに今回の提案は思ったんです。
この間、それぞれ現場の方では、この
評価委員会をつくって順次入れていくのだということで準備が進められておりますけれども、私
たち保護者には
本格実施になります。順次全調理場を対象に広げていかれますという説明は一切ないんです。当然かかわってくるんです。うちの調理場も近々なのか、先なのかわかりませんけれども、当然
民間委託の範疇に入っていると思うんです。それなのに、大事な方針を決めるのに
当該保護者に対して一切説明をせずに、こういう
評価委員会をつくりますという議案をぽんと出すという感覚が私にはわかりません。全保護者に対する説明についてはどのようにお考えなのでしょうか。
◎
山口敬三 首席教育審議員兼
健康教育課長 平成17年度から18年度にかけまして、藤園、日吉をモデル的に取り組みました。平成18年8月1日にモデルの
最終報告をいただいたところでございます。その
最終報告書につきましては、市の
ホームページで流し、それから中学校の保護者の皆様方につきましては、平成18年10月の給食だよりで
最終報告の結果を御連絡したところでございます。
今後につきましては、おっしゃられるよう順次委託する方向で考えておりますけれども、対象施設が抱えている中学校の保護者の皆様方につきましては、前年度に事前に
十分説明会等を開催しながら、御理解いただきながら進めてまいりたいというふうに考えております。
◆
上野美恵子 委員 何かここに入れるということを決まった時点で説明します、説明しますというのは、後追いだと思うんです。
本格実施という方向性を決めるときに、保護者に対して、
学校現場にはもうされているのかわかりませんけれども、その時点でやはり
検討委員会の報告です。この中身についてもどういう評価がされて、何が問題点で、こういうことがいいことでということをよくわかりやすく説明して、意見を求めて、そしてできるなら声を聞いた上で進めるのが私は筋だと思うんですよね。今の課長の説明でいけば、何か
ホームページに載せたから、それだったらインターネットを持たない人は見ないです。そして給食だよりの裏なんて本当に紙面が限られていて、これだけの
検討委員会の
最終報告とかこの間あった議論とか、委員の方々が報告をまとめるに当たってどういうことをなさってきたのか、それが全然わからないと思うんです。そして載せた、書いた、配ったということは、とても一方通行ではないですか。
ここは市民局で
自治基本条例の所管課もありますけれども、これまで熊本市は、市長のお考えもあって、市民との対話、協働ということで、非常にいろいろな事業を進めるときには、現場の声を聞くとか、なったかどうかは別です。姿勢としては声を聞いて対話をしながら事業を進めていく、特に制度を変えたり新しいことをするときは、当然その声を聞いて、まとめて次のステップに入っていくということをするというふうな方向があったと思うんです。それなのに一方通行の
流しっぱなし、声は聞かない、でも言ったんだからという、そういうのというのはとても今の熊本市の行政のあり方とそぐわないと思うんです。だから、何か今回議案でこういうのが出ていますけれども、これを出す前に本当は全保護者に説明会を
学校単位にきちんと、必ず学期に一遍ぐらいは保護者の集まる会があります。できないわけではないです。そういうところに出かけていって丁寧に説明をして、そこで意見の一つもきちんと聞いて、こんな疑問を保護者は持っているんだなとか、これについてはこういう賛同を得られているとか、悪い面だけではなくてきちんと聞くのが筋ではないでしょうか。とても唐突な気がします。今すぐにでも説明会をしてほしいと思うぐらいです。いかがでしょうか。
◎
山口敬三 首席教育審議員兼
健康教育課長 私どもの方も、今度
民間委託に
本格実施する前に、2年間モデル的に取り組んだのも実績であろうかというふうに私自身は認識いたしております。委員自身の御発言の中、一方通行であったりとか私どもの方からの理解が説明が不足しているというようなところにつきましては、私自身も今後の事業を取り組んでいく中におきまして、あらゆる機会をとらえながらより多くの皆様方に御説明し、十分な理解がとられるよう努めてまいりたいというふうに思っております。今後とも校長会とかPTAの皆様方との機会があるようなところもございますので、その辺の機会をとらえながら
民間委託の趣旨について説明し、理解をいただいていく努力を重ねてまいりたいというふうに考えております。
◆
上野美恵子 委員 それは全保護者を視野に入れてきちんと届くように、そしてまたきちんと保護者側の意見が出せるような場を確保していただくということでお願いをしていいでしょうか。
◎
山口敬三 首席教育審議員兼
健康教育課長 私自身も保護者の市Pの代表の方々等と年に数回ほど学校関係の業務について意見を交わす機会もございます。この話題も出ております。いろいろ保護者の代表の方々の声も聞いております。そういったものも子供たちのための
学校給食でございますので大切にしながら、今後私どもの業務の中で反映させるよう努めてまいりたいというふうに思っております。
◆
上野美恵子 委員 今のお答えなんですけれども、PTA関係者の意見を聞くということですか。私は全保護者が意見を上げる場がないといけないと言っているんです。だから、直接聞けないのであれば文書でもいい、アンケートでもいい、そして意見をきちっと聞く場が私は要ると思うんです。できれば、それは各
学校単位に説明していただいて、だれでも意見が言えるような場があったら一番いいと思いますけれども、それがなければアンケートでもいい、必ずだれでも意見が上げられるようなそのことを保障していただきたいと思うんです。
◎
山口敬三 首席教育審議員兼
健康教育課長 多くの保護者の皆様方の声を聞く機会を私たちはとらえていきたいというふうに思います。
◆
上野美恵子 委員 早急にお願いいたします。
今回議案の一つにあります市民会館の値上げ問題についてお尋ねいたします。
先ほど午前中にいろいろ詳しく説明もありましたけれども、今回大規模改修があったので値上げをするという御説明をいただきまして、私としてはこの問題についても何か改修費が多額にかかったから、では利用料の改定だというふうなそういう単純な形での値上げというのはいかがなものかというふうに思っております。
さっき1つは、減価償却費の考え方をとって、改定を計算されているかと思うんですけれども、そこのところ数字で何で減価償却ということで、それを値上げの理由の一つにするのかとか、数字的な当該局の方でなさった計算式というか、それについて少し御説明ください。
◎宮本利昭
市民会館長 減価償却につきましては、これまでも物件費とか人件費とか、そういうレベルではいろいろ材料として使われていたと思いますけれども、やはりコストといいますか、今回大体年間に必要な人件費プラス物件費、そして17億円弱ほど工事費がかかっておりますけれども、これを大体今回の場合は昭和58年と昭和60年に空調関係の更新をいたしておりまして、昭和58年から計算をいたしますと24年間経過をいたしておりますので、24年間の償却期間ということで、定額法を使いまして償却率を割り出しまして、それで毎年の償却額を算出いたしまして、コストの一部として人件費プラス物件費プラス減価償却費ということで算出をいたした次第でございます。
◆
上野美恵子 委員 そのコストの内訳なんですけれども、人件費と物件費と減価償却費が幾らになるのか。それとさっき一部にというふうに御説明されましたけれども、一部というのは何%ぐらいに考えているということでしょうか。全部ではないでしょう、その充足率とかあるのではないですか。
◎宮本利昭
市民会館長 一応大体法律上といいますか、例えば空調設備の場合、これは15年の償却期間なんですけれども、この市民会館の設備自体15年プラス9年間、余分に延びて24年間は使えたということで、今後も24年ぐらいは使えるだろうというようなもとでの償却期間を前提として償却率を出して、それで人件費でございますけれども、人件費は行政経営課が使用しております市職員の平均的な人件費820万円、それで職員数15名、これは事務職員が5名と舞台関係の職員が今度8月のオープン後に10名配属をされる予定でございますので合わせて15名分、820万円掛ける15の1億2,300万円、それから物件費の方でございますけれども、これは平成14年から16年度までの平均額を算出いたしてそれを使っております。1億5,500万円ということでございます。
それで減価償却費は、先ほど申し上げましたように今回改修した設備が24年間使えておりますので、法律的には15年間ですけれども、一応24年間使えるだろうということでの定額法を採用し算出をいたしまして、結果一応改修前の分といたしまして937万円で改修後が大体6,500万円程度ということで、それで改修前の充足率30.1%というふうに数字が出ておりますけれども、改修後、この料金体系でいきますと25.2%に下がりますものですから、今回その30%になるべく数字的に近づけさせていただいたらということで、附属設備はいじくっておりませんけれども、会館使用料を3割上げて、その結果充足率が29.8%程度になったということでございます。
◆
上野美恵子 委員 よくわかりましたなんですが、充足率30%と。支出に対して収入の割合をどの程度に見ていくか。全部を利用料で賄うわけではありませんので、そこのところの計算が30%というふうに御説明だったのかと思いますけれども、その30%にするという根拠は何ですか。
◎宮本利昭
市民会館長 前回の平成9年のときの料金の値上げの際に、大ホールがその当時1席当たり30円でございましたのが60円に上がっております。その当時参考にいたしましたのが資料によりますと、中核市の平日平均で81円、九州県庁所在地平均で66円、県内が46円ということで、九州の県庁所在地の平均66円に近づく形での料金設定をしたのではないかと考えております。
◆
上野美恵子 委員 前の値上げのときを参考にしながら、他都市と整合性がとれるような形でというふうな御説明であったかと解釈をしましたけれども、今回で言うならばやはり充足率を30%に設定したことによって値上げになっているんです。だから、私はどうして30%にしなければならないんでしょうかというふうにお尋ねしたんです。その根拠は何ですかというふうに。
今前回の値上げのことと他都市のことを言われましたけれども、要するに30%というのは、決まった数字ではなくて、熊本市が全体の必要な費用に対して、この程度の利用料を充てるのだという市の考え方です。だから、この充足率は、熊本市の料金をどうしようという考えに基づいてふえたり減ったりできる数字なんです。法的な根拠はないはずです。だから、今回おたくたちの提案というのは、要するに値上げのために30%に充足率は持っていくのだというふうな考えを私はとられているのだなというふうに思います。改修にお金が要ったけれども、上げなくてもいいと思ったら充足率25%でいいわけです。1つは、ここで私が押さえておきたいのは、充足率30%というのは、皆さんの説明であってこれはどうにでもなる、安くも高くもできる数字だということをここではっきり指摘させておきたいと思います。
そこで、お尋ねなんですけれども、熊本市民会館の設置の根拠法令は何でしょうか。
◎宮本利昭
市民会館長 設置条例でございます。
◆
上野美恵子 委員 それの根拠法律です。法律の中でどのように定められているか。条例があるのは知っています。
◎宮本利昭
市民会館長 公の施設でございますので、それに基づきます設置条例ということでございます。
◆
上野美恵子 委員 おっしゃるとおり公の施設なんです。だから、根拠法令は地方自治法224条です。当然御承知だと思いますけれども、自治法の224条に公の施設の規定があって、そこには第1項で3点述べてあるんです。1つは、目的です。公の施設の目的は住民福祉の増進だと。そして2つ目は、正当な理由がない限り公の施設を住民が利用するのを妨げてはならない。そして3つ目が不当な差別的な扱いをしてはならないというこの3つが公の施設に対する法の定めです。それが公の施設なんです。どのように市民会館の方がこの法律を解釈なさっているかわかりませんけれども、ずっとまたひもとけば憲法の規定にもこれはよって立つものであるし、自治法の10条2項の部分なんかの部分ももともと大もとにあってこの224条があるんですよね。要するに公の施設というのはだれでもが利用できる公共の福祉、結局いろいろな人が利用する、不特定多数が利用できる施設です。特に市民会館というのは、住民福祉の向上を目的として多くの人が集って今回目的も入っています。文化を享受したりとかいろいろな方が会議室とかも利用して使うわけです。だから特定の人が利用するという状態にあってはならないわけです。だれでも使える施設、そこのところのお考えについてはいかがでしょう。
◎廣塚昌子
文化生活部長 今、上野議員からお話がございました市民会館は公の施設でございます。公の施設の中には、いろいろな性格があるというふうに私ども考えております。市民会館の設置の根拠のところで、今回一部改正にも上げさせていただいておりますが、市民会館は文化芸術の振興という大きな目的のために設置されている施設であるというふうに考えております。
先ほどお話のありました私どもが3割程度の受益者負担をお願いしたいと考えておりますのは、そういう文化振興を図る施設、またあわせて地域経済の活性化というのも挙げているんですが、お使いいただく方、受益者の方には文化振興という施設でございますので、公的には7割程度の私どもの方からの負担、それから使っていただく方には3割程度の負担をお願いしたいということで、今回改正をお願いしているものでございます。
◆
上野美恵子 委員 ちょっと答弁になっていなかったんですが、だから幾ら値上げをしたのかというふうに私は尋ねたわけではなくて、要するに不特定多数のたくさんの方、なるべく多くの方が公の施設というのは利用すべきものとして存在しているということをきちんと認識していただきたいというふうに思ったんです。そこで一定の運営費等々もありますので、使用料を取るという場合も出てくるかと思いますけれども、その場合にそういういろいろなことによって利用しづらくなるというふうな条件を抑えなければならないというふうに私は思うんです。だから、さっき充足率を3割にしたいから今回値上げですというふうに説明されたけれども、あえてそういうことをしなくても、値上げをしなくても、市がうんと税金を出せばそれで済むわけであって、もう少し値上げをするということに対してこの施設がどういう性格を持っているのかということをよく考えていただきたいというふうに思います。
ホールも上げるから会議室も上げるという説明を事前に私は聞きましたけれども、他都市の状況なども説明を聞いておりますけれども、すごく市民会館は古くからそこにあって利用料が安かったです。だから、それはもうとても喜ばれていたんです。きょう陳情の方も来られていましたけれども、お金が潤沢にある方たちは、安くても高くてもどんなところでも使える。でもやはり文化に携わっている方たちがお金が余りないような民間団体とかいろいろな会があったときに、そういう方たちは安く利用できたらいいなというふうに思われると思うんです。そのときに利用料の改定で値上げをするということはとてもハードルが高くなっていく。
しかも料金設定というのは、通常の料金が基本料金は入場料を取らないとかそういう場合の設定です。入場料を取ったり営業活動をしたりする場合は高くなるわけですから、基本料金の設定は入場料を取らなくても、そこの会費とか何かの運営資金があって初めてこの使用料を使って利用できるわけです。それは高い切符を売ってからされる公演の場合だったら、一定会場費がかかってもいいかということで借りるかもしれないけれども、いろいろな団体や会や事業者があるかと思いますので、そういうところで安易な形で値上げをしていくことによって、入場料を取らない場合は特に使いづらくなっていくということをよく考えないといけないと私は思います。
そしてもう一つ、さっき私がわざわざ特定の人が利用する状態にあってはならないということを認識してほしいというふうに申し上げたんですけれども、要するに特定の人が利用するものでない場合は、受益者負担という考えはなじまないんです。一部限られた人が使うから、その人たちに対して受益者負担という考えが発生するわけですから、非常に使用料を取っているのですぱっとできない部分もありますけれども、やはり公の施設としてだれでもが気軽に利用できるということの位置づけをよく考えてこういう問題を考えていかないと、非常に安易な値上げにつながっていくのではないかなと思います。
そして、先ほど減価償却ということをあえて聞きましたけれども、一般的に減価償却というのは企業会計の中に出てきます。資産があって、それを減価償却していくというふうなだから例えばこういうような市民会館の料金を考える場合は、人件費とか日常の毎月毎月要るような運営費とかそういうことについて一定の御負担いただくという考えはあっても、でもそういう税金使ってみんなが使う施設として建てた建物の減価償却までをわざわざあえて費用に入れて、御負担いただくということに考えるのについては、慎重に向かっていかなければならないというふうに私は思います。でないと、理由だけつければどんどん利用料は上がっていくんです。そこのところの慎重な対応というのが私は大事だと思います。
今回議案になっていますので、利用料改定ということでこの委員会の中で決まったりするのかもしれませんけれども、やはり公の施設がどうあるべきかということについて、私は執行部の皆様によくお考えいただいて、特に文化分野というのは本当にすべての人が享受するために経済的な格差でもって使えたり使えなかったりということがあってはならない分野だと私は思っています。特に入場料を取らないという料金設定に対して、会館の減価償却まで入れて料金を安易に改定するということについては、私はとても納得ができません。
今後はそういうお考えに立って、ぜひいろいろな公共施設問題もお考えいただきたいと思います。局長、いかがでしょうか。
◎
原幸代子 市民生活局長 今、
上野委員から公の施設についての考え方等々、それから多くの市民の方にいかにして利用いただくかということに関して、料金値上げについての考え方を今お示しされたんではないかというふうに理解いたしております。
確かに、住民の福祉を増進する目的を持って、住民の利用のために地方公共団体が設置する施設、これが公の施設であろうという認識を持っているところでございます。ただ、市民会館につきましては、これまでも多くの市民の方々の活動の場、そして芸術、文化の鑑賞の場、そして市民文化の発信の拠点施設として御利用いただいておりますが、これまで40年間にわたる施設の老朽化に伴いまして、そういう活動者の方々から多くの意見を賜りました。今回大規模改修ということで鑑賞空間の充実でありますとか、それから音響照明等の質の向上に向けて、そしてユニバーサルデザイン、だれでもが使いやすいような施設としてリニューアルさせていただきたいということで今回大規模改修を行ったところでございます。
そして、先ほど
市民会館長が申しましたように、やはり受益者負担という考え方に基づきましたときに、その根拠を明確にする必要があるだろうということで、使用料の算定根拠を明確にしていくと。その中で、今までは管理運営費である特に支出については物件費、人件費のみで算出してきた部分を今回新たに減価償却という考え方を入れさせていただいたということも1点目にございますし、また受益者負担の原則にのっとるという考え方につきましては、ではどれぐらいまで受益者負担を求めるのかということにつきまして、改修前と同じ率でぜひお願いをしたいという考え方が1点でございます。
そして、ホールの使用料、そして会議室の使用料につきましても他の施設、それから他都市のホールの現状を踏まえましたところで、今回総合的に判断をいたしましてその数字が30%の値上げということで、私どもは今回条例の改正案としてお願いをしているわけでございますので、これにつきましては市民の方々にも説明責任を果たしながら、会館のサービス向上には努めていかなければならないというふうに認識を持っております。
◆
上野美恵子 委員 受益者負担をどこまで求めるかについては、確かに私の思っている感覚と執行部の方でお考えの私はもっと安くだれにでもというふうに思って御意見を言ったんですけれども、そこのところは若干違うのかなというふうに思います。だけれども、少しでも私が指摘した点についてぜひ御理解いただきたいと思うし、例えば会議室です。基本的に大ホールの改修が主だったと思うんですけれども、会議室まであわせて値上げということについての説明もほかの施設との整合性ということと、大ホールも上げるからというふうな説明を私は事前にいただいておりましたけれども、それは要するに便乗値上げです。便乗値上げ的な値上げというのは、こういう受益者負担を求める場合であっても、公共施設の場合は非常にふさわしくないと思います。
それは、説明したいと局長はおっしゃいましたけれども、なかなか市民に対して納得し得るような説明というふうにならないと思うんです。例えばホールはこうだ、会議室はこうだというふうに分けて考えるなんて当然できないわけだから、そこのところこれも安易ではないかなと思います。
◎宮本利昭
市民会館長 会議室の改修についてでございますけれども、一応スケルトンといいますか、床もはつりまして床も壁も天井も空調も全部電気関係の配線もやりかえまして、会議室についてはそれまで冷暖房がセントラルだったんですけれども、個別のパッケージにいたしまして非常に冷暖房効率をよくするといいますか、経費が安く上がるようにというような感じでやっております。
◆
上野美恵子 委員 今経費が安くなると言われましたよね。経費を安くなるようにしたのに上がるんですか。
◎宮本利昭
市民会館長 委員御承知のように、市の持ち出しといいますかかなりございましたので、それを少しでも減らしたら私どももうれしいのかなというような感じでそういうことを考えました次第でございます。
◆坂田誠二 委員 私は値上げは結構だと思うんです。そのことではないんだけれども、
上野委員はさっきから難しいいろいろなことを言われていたんですけれども、一番大事なのは、結局市民の皆さん方、いろいろ利用される方、私もお聞きしているところでは、例えば人が座るいすとか先ほど部長の説明にもあったけれども、その辺の設備もよくなったということはお聞きしております。
ちょっとだけ私はこの間、事務局の方に申し上げたんだけれども、値上げをするんだから、我々委員ぐらいは現実的に一遍現地にでき上がった時点で現地視察をさせて、これだったら値上げしていいですよというようなことの配慮は、私はできないかと。今も工事中ということだからそれは言わないけれども、現実的にはやはり行政が値上げを提案するんだから、行政としてはわかっておられるかもしれないけれども、我々議員の立場から見ると、どのぐらいのグレードアップができたのかなという思いの中では、その辺を前もって考えていただいておったらよかったなという思いをいたします。一言だけ。
◎
原幸代子 市民生活局長 今、坂田委員から御指摘がございましたように、本来ならばこの委員会開催中に教育市民委員の皆様には、ぜひ御視察をいただけるような進行管理をしておくべきだったというふうに思っておりますが、今ちょうど最終調整の段階とそれから検査に入っております関係で、まだ今のところ御視察という状況ではございません。ただ、私どもの計画といたしましては、8月1日がオープンでございますけれども、7月20日過ぎにぜひ一度ごらんいただきたいというふうに思っているところでございますので、その節にはどうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。
◆満永寿博 委員 市民会館の名称とか何かは変えるようになったでしょう、一般公募で。これは1通も来ていないという話を聞いたもので、ちょっとどういうふうになっていますか。お金か何か気遣う点があったの。
○村上博 委員長 議案とまたちょっと違いますけれども、少し関連していることもあって。
◎宮本利昭
市民会館長 今委員御質問でございますけれども、第1段階として4月27日に締め切りました1次募集におきましては全然応募がございませんでした。それで一応そこで1次募集は終了いたしまして、その後どういったところに問題があったのかというものを検証すべきだということで、まず代理店あたりに出向きましたり電話をいたしましていろいろ聞き取り調査等々をやりましたんですけれども、その結果判明いたしました課題といいますか、5つほど申し上げますと、金額とか契約期間に関しましては条件が5年間で1億円という費用に対する効果が不透明であるというような御意見を1ついただいております。
また、募集時期でございますけれども、ちょうど募集をいたしましたのが3月でございまして、大体新年度の広告予算といいますのは、前年度の秋口、11月、12月ごろにほぼ翌年度の広告予算の張りつけは済んでしまうということで、私どもの出足がちょっとおくれたということでございます。
3点目でございますけれども、メリットの明確さといいますか、ちょうど工事休館中でございましたものですから、市民会館の露出自体が非常に少のうございまして、そこで余りスポンサーといいますか、会社にとって感触がよくなかったということでございます。
4点目の募集期間でございますけれども、応募期間が1カ月で募集をしましたけれども、これを聞いてみますと、やはりある程度の会社は2カ月程度最低ないとなかなか上の方まで話が通っていかないというようなそういう御指摘でございましたので、ちょっと時間を要するということで募集期間が短かったということ。
最後になりますけれども、やはり首都圏とか近畿圏、名古屋圏、中京圏あたりは非常に景気がよろしいんでございますけれども、なかなか地方までにはその勢いが余り回ってきていないということで地場企業の景況感が悪く、かつそのために広告予算が削減されているというような具体的な事例がございますので、そういったもろもろのことが影響したのではないかと考えております。
◆満永寿博 委員 これは本当に公募がなかった場合は、こういった名称とか経費は市の独自の予算でやるんですか。
◎宮本利昭
市民会館長 でもネーミングライツと申しますのは、民間企業と市の地域文化の振興といいますか創造といいますか、協働してやっていきましょうというようなそれが第1の目的でございますので、市の方で単独でやるということはございません。
◆満永寿博 委員 頑張ってください。
○有馬純夫 副委員長 改装されて値上がりされますけれども、赤字になったと言われないように特にまた頑張ってください。特にホールではなくていろいろな小さな部屋なんかはそういうふうに思いますのでよろしくお願いします。
◆
上野美恵子 委員
自治基本条例の予算が提案してありますけれども、今度つくられる
検討委員会、これの今後のスケジュールと市民への情報提供とか市民からの意見聴取というのはどのようにされていかれるのか、お願いします。
◎
北岡宏二郎 市民協働推進課長 今度設置いたします
自治基本条例の制定と
検討委員会のスケジュールですが、一応今年度におきましては7回開催する予算を計上させていただいております。期間につきましては、まだ調整して、開催していきたいというふうに思っております。
それと、市民への周知ということですが、当然この会議につきましては公開で行っていきますとともに、
ホームページへの掲載、またいろいろな手法をとりまして市民の方には周知をしていきたいというふうに考えているところでございます。
◆
上野美恵子 委員 シンポジウムとかオープンハウスというのをされるんですよね。これの開催の中身について少し御説明ください。
◎
北岡宏二郎 市民協働推進課長 シンポジウムとオープンハウスにつきましても、
自治基本条例の必要性を訴えるために行っていきたいというふうに考えておりまして、一応9月にシンポジウムとオープンハウスをまた1月にはシンポジウムを開きたいという予定でいるところでございます。
◆
上野美恵子 委員 どの程度の参加とかを目標にしておられるんですか。
◎
北岡宏二郎 市民協働推進課長 16年度に
自治基本条例をつくります際に、シンポジウムとかオープンハウスをやりました。そのときの参加者なんですが、オープンハウスでは約500人の方に来ていただいております。またシンポジウムにおきましては、1回当たり180人程度の方に来ていただいております。
◆
上野美恵子 委員 このオープンハウスとシンポジウムは、予算が委託料というふうになっておりますけれども、これは委託でされるんですか。
◎
北岡宏二郎 市民協働推進課長 シンポジウムとオープンハウスともに委託で行いたいというふうに思っております。ただ、シンポジウムにおきます講師の方とかコーディネーターの方につきましては別個予算で計上しております。
◆
上野美恵子 委員 委託した場合、企画はどちらでされるんですか。
◎
北岡宏二郎 市民協働推進課長 企画は市民協働推進課の方でやります。
◆
上野美恵子 委員 委託費はシンポジウムが2回分で100万円、講師料別、オープンハウスがこれは1回43万8,000円かと思いますけれども、委託にしないとやはりできないものですか。この仕事というのは、市民協働です。本当に私も前期は
自治基本条例にかかわってつくってきましたけれども、本当に市民と行政がタイアップしてともにつくり上げていくということから、こういうシンポジウムとか委託にしなくても協働課の方でとかいろいろな知恵をかりて、自前でやっていくということができないのかなというふうに思ったんです。委託にしなければならない理由というのは何ですか。
◎
北岡宏二郎 市民協働推進課長 当然市民協働推進課の方でやる分もございますが、パネルをつくったりチラシをつくったりする経費も入っております。そういうものを含めまして業務の効率化を図る上で委託にしているところでございます。
◆
上野美恵子 委員 効率化の割には結構委託費が高いから、こんなにかかるのかなと思いました。
それと、シンポジウムとオープンハウスなんですけれども、これは参加がオープンハウスで前回どおりであれば500名程度、シンポジウムも200名弱ぐらいを想定されているのかなと思いましたけれども、
自治基本条例というのは自治体の憲法ということで、私たちもとても大事に議論してきて、本当に1人でもたくさんの市民がかかわって、たくさんの意見が反映されていろいろな立場や状況の方の声が反映されて練られていくということが非常に大事かなというふうに思うんです。そういう意味では、オープンハウスとかシンポジウムというのは、そこに来て参加をして聞く、意見を述べるというふうな形になるわけですから、例えば前のときも話になっていましたけれども、参加のできない方、本当は意見を述べたいんだけれども、なかなか行政にどういう形で意見を出したらいいのかとか、こっちが聞きに行かなければ意見を言えないような方も含めて、本当にこれだと当然積極的にかかわる方は十分意見が吸い上げられていくのかと思いますけれども、そうではない方たちの御意見とかいろいろな日常思っていらっしゃることが、これには取り入れられていった方がよりよい条例づくりもできていくかと思うんです。そこのところは前回からの引き継ぎの課題だとも思いますので、それはやはり努力をしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎
北岡宏二郎 市民協働推進課長 上野委員が言われるとおりであるとも思っております。したがいまして、シンポジウムやオープンハウスを開催しますとともに、来られない方も含めましてどのような意見のとり方があるのかというのを考えながら実施していきたいというふうに思います。
◆
上野美恵子 委員 そのときに、よくパブリックコメント的な手法を今よくとられてありますけれども、御存じだと思いますけれども、パブコメはなかなか最近は十分意見が反映されない、いわば帳面消しのようにされているものも少なくないような状態もありますので、ああいうふうな何かやったんだけれども、余り意見は反映されなかったというふうな手法はぜひ避けて、もう一工夫ということでやっていただけたらと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎
北岡宏二郎 市民協働推進課長 パブコメにつきましては、今年度から各コミュニティセンターにも意見の募集する場所を設けたり、または料金後納の封筒を設置したりしてできるだけ意見が出しやすいように改善されているというふうに聞いております。ただ、委員が言われますように、できるだけ多くの意見を取り入れなければならない。お聞きしなければならないというふうなスタンスが大事だと思いますので、手法も含めまして考えていきたいと思っております。
◆
上野美恵子 委員 それと、
検討委員会がずっと重ねられていく中で、ここの
教育市民委員会が議会としては一応担当の所管の委員会になるかと思いますけれども、議会に対する報告ということは随時していただけるんでしょうか。
◎
北岡宏二郎 市民協働推進課長 当然こちらの方が
自治基本条例の所管委員会になりますので、適宜報告してまいりたいというふうに思っております。
◆
上野美恵子 委員 よろしくお願いします。
◆満永寿博 委員 これここに中心部の駐車場位置図と放置状況というようなことで我々もらっておりますけれども、上通りゾーンにはまだまだ244台の放置自転車があるというふうなことを聞いておりますけれども、上通り自転車の駐車場を廃止した要因ですか、それをちょっとお聞かせください。
◎大塚和規
生活安全課長 満永委員お尋ねのなぜ上通りを廃止したのかということでございますが、実は上通りの駐輪場は平成4年から日本郵政の方からお借りいたしておりましたが、ことしの直近でございますが、3月5日、3月議会の真っ最中に返してくれというようなお話がございました。解約するということでございます。これは建物を解体いたしまして、10月の民営をにらんだ動きということでございまして、それでやむなく廃止したということでございます。
◆満永寿博 委員 これは、非常に私はゆゆしきことではないかなと思っているんですけれども、現実にまだ2,800台ぐらいの放置自転車があるとこれに書いてあります。そういったことであれば、これは今後放置自転車をどうされるのか、それをちょっと聞きたいなと。
◎大塚和規
生活安全課長 今、満永委員がおっしゃいました2,800台というのは、中心部の放置自転車の数でございまして、市内全域には4,300台の放置自転車が実際ございます。中心部2,800台をどうするのかということでございますが、それに見合う駐輪場を整備するというのが一番手っ取り早い方法でございますけれども、なかなか用地でありますとか財政負担も当然大きくなります。なかなか早急にはできるお話ではないかなと思っておりまして、現在道路部でありますとか公園あたりにお話をいたしまして、公共施設を活用しながら大規模ではございませんが、100台とか200台程度徐々に適宜進めてまいりたいと思っているところでございます。
◆満永寿博 委員 通町ではまだ人の合間を縫ってどんどん入ってきて、そういった苦情がちょっとあっておりますけれども、これらの自転車の乗り入れに対する禁止対策は本当にどのように考えておられるのか、お尋ねします。
◎大塚和規
生活安全課長 自転車の乗り入れ禁止となっておりますのは、現在アーケード内と。これは乗り入れといいますか、押していったらいいのでございますけれども、乗り入れ禁止はアーケード内ということだけに現在のところなっているところでございます。
委員おっしゃいました例えば通町筋の両側、ここは歩道上でございますから人が当然歩いておると。危険であるというときには押していくのがマナーになっているところでございますが、なかなか徹底できていないと。ただ、中高校生が多いものですから、学校あたりと連携いたしまして、その指導は適宜やらせていただいておるところでございます。
◆満永寿博 委員 これはやはりあくまでも歩行者優先でしょう。だから、そういった場合、可能な限り一般人に対する安心・安全な歩道というものをつくる必要、そういった方向に持っていく必要があるのかどうなのか。私は持っていく必要が当然あると思いますけれども、どうなんでしょう。
◎大塚和規
生活安全課長 委員おっしゃるとおりでございます。実は、アーケード内を中心にいたしまして交通指導員、非常勤特別職でございますが、委託をいたしまして土曜、日曜、祭日と、2時から5時までと時間が限られておりますが、マナーのアップといいますか、こういう指導をさせていただいておると。ただ、最近とみにアーケード内あたりになかなかマナーの悪い人たちがいらっしゃるものですから、北署の方も実は週3回3時から5時まで、これは制服を着まして先々週からでございますが、始められたんですが、特に中学生、高校生、一般の人も含めて指導を徹底させて始められたという情報は伺っているところでございます。
◆満永寿博 委員 まちづくり戦略の中で、今後の進め方でここに書いてあるように、違反者の自転車については、自転車運転のマナーアップチラシを作成し、ルールを守ること、さらにマナーの啓発を徹底しますと書いてあります。この59ページに書いてあるけれども、こういうのはちゃんとやっているんですか。まちづくり戦略にちゃんと書いてある。
◎大塚和規
生活安全課長 実際できる限りのことはやっております。ただ、1点だけ事例を申し上げますと、18年におきましても各中学校、高校の教室にマナーアップチラシをこれでございますけれども、各教室に張らせていただいたりとか、ことしも実際自転車と人との事故というのも出てまいっております。実際現役警察官の方に交通事故担当の方ですが、中、高校の
教育委員会の方にもお願いしまして生徒指導連絡協議会、この中で自転車マナーアップを徹底していただくような講演をお願いするとか、ことしも直近の7月でございますが、ここでやらせていただきますが、そういう手法をとらせていただいているところではございます。
◆満永寿博 委員 これにも書いてありますように、中心市街地のそういった商店街の人たちと十分連携等をとって、ひとつ安全・安心なそういった歩道をよろしくお願いしたいと思います。
◆坂田誠二 委員 今、満永委員の御質問の関連で、一番思いますのは、例えば中心市街地のそうやって放置自転車、違反駐車の問題で例えば私が一番感じるのは、近くで市役所の駐車場を出てから大劇会館があるところの横、あそこは現時点で違法ですよね。だけれども、ずっととめてあります。ああいうあれは先ほどちょっと出ておったけれども、企業側とその辺は少し話が、行政ばかりで駐輪場はどうこうと言っていたら大変だと思います。だから、上通り、下通りそういうところは確かに大変だろうと思いますけれども、その辺のあれは少し商店街、その辺とも行政側もしっかり、私も現時点で車を通っていくのに一番感じるのは、そこの近くでもパチンコ屋の横にタクシーが待機で駐車している。左側はもう放置自転車で、あそこはほとんどパチンコ屋に行く人たちです、現時点は。だから、その辺はもう一番近くの時点でもそういうことは感じるわけです。だから、その辺はもう少し行政側も大変だろうと思いますけれども、企業ともいろいろお話をして、どうにか設置場所を自分の敷地内のところに設けるとかそういうことを考えてもらえないですか、これは1つの私からの要望です。
◎大塚和規
生活安全課長 実は委員おっしゃいました商店街との連携がとれないかということでございました。一つの事例ではございますが、新市街の商店街組合、これは自分たちで用地をお借りになりまして、新市街のアーケードからちょっと入ったところですが、そういう動きをとり、また駐輪場をつくられてお客さんに提供されているという事例は出てきているところではございますが、なかなか今ある商店街すべてに駐輪場を設置しなさいと、これはなかなか難しいお話かなと思っていますが、そういう協力関係は極力築いてまいりたいと思っているところでございます。
◆
上野美恵子 委員 きょう陳情がございました学童保育の問題でお尋ねをします。
きょう陳情の主旨説明に来られました方からは、重点的に専任指導員をお考えいただきたいという強い御意見がございましたけれども、私もぜひ専任の方がおられたらいいなと常日ごろ思っておりますけれども、きょう主旨説明を聞かれて、専任指導員の必要性について担当部署としてはどのようにお考えか、お尋ねをします。
◎松島義幸 青少年育成課長 専任指導員の配置をというようなことでございますけれども、現在
児童育成クラブの指導体制としましては共同指導体制を取り入れまして、指導を行っているところでございます。勤務時間等につきましても指導員全体に公平に割り振れるような配置を行っております。
また、指導員に対しましては、適切な指導を行うための資質向上を図るため、年間四、五回の研修を実施しているところでございます。
専任指導員の配置につきましては、現在72クラブの中で専任指導員の配置を望む声やまた現状の共同指導体制をとの声もありまして、さまざまな状況でございますので、今後現状も見きわめながら研究してまいりたいというふうに考えております。
◆
上野美恵子 委員 確かに専任指導員となればいいなと思いますけれども、財源的にもいろいろ費用も必要になってくる問題でもあるので、そこのところで担当の方は苦慮なさっているのかなというふうに拝察いたします。でも、今課長の方からもおっしゃいましたように検討課題にはしないといけないと思うんですよね。多分おわかりだと思いますけれども、これも児童福祉法に規定された今事業として、法的な根拠を持つ事業として数年前から実施されています。保育園なんかに行けば当然専任の保育士がいて、主任保育士もいるとかそういう形で保育がされるのが当たり前なのに、なぜか
児童育成クラブについては、パート的な指導員が順繰りにそこに行って指導するというふうな形になっているのは、非常に保育の質の問題や子供の安全確保の上からもやはり問題点は多いかと思います。それは本当に陳情に見えた方の感じていらっしゃるとおりだなというふうに思うんです。
ですから、先日私は、何かほかの自治体から熊本市に転入してきたという方にお会いしまして、そこは専任の方がおられたそうなんです。ちょっとどこだったか忘れましたけれども、非常に熊本市の育成クラブは違うなと思ったという感想もありまして、やはりこのことについては研究をしていかないといけないかなというふうに思います。ぜひ拡充の方向で他都市の状況とかも踏まえながら調査していただいて、御検討をお願いしたいと思います。
もう1点、この陳情書の中で、アレルギーを持つ子供に対してのきめ細やかな対応をお願いしますという項目がございますけれども、これについては私も先日お聞きしたんですけれども、例えば
教育委員会の方では疾病のある子供の学校対策マニュアルというのが最近つくられまして、私もこんないいのがつくられてと思って非常によかったと思って拝見したんです。やはりアレルギーとかぜんそくとかいろいろな病気を持った子供たち、障害だけではなくて疾病を持った子供たちもたくさんふえているかと思いますので、これについてもやはりせっかく
教育委員会の方でマニュアルもつくっておられますので、同じように配慮をするという立場で向き合っていただきたいというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎松島義幸 青少年育成課長
児童育成クラブにおきましては、アレルギーなどを持つ児童が増加傾向にあるというのも事実でございます。このような中で適切な対応を行うために学校長や担任の教師との情報交換を行いながら指導を行っているところでございます。
また、年度計画によりまして実施している指導員の研修においても、障害といいますか、アレルギー等々を持った子供たちへの対応などに関する研修を実施し、資質向上に今努めているところでございます。今年度も同様な研修を実施し、子供たちへのきめ細かな指導が図られるよう現在研修講師の選定を行っているところでございます。
今後とも適切な指導が行えるように努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆
上野美恵子 委員 よろしくお願いします。ただ、先ほど御紹介しました
教育委員会の対応マニュアルなんですけれども、本当につくられたことはよかったと思ったんですけれども、ぜんそくとそれからアレルギーは給食が主になっているような中身でもあったので、今アレルギーと一言にいってもいろいろなアレルギーがあったりするんです。疾病についても、対策マニュアルの中にある疾病あるいはそのほかの疾病も含めてもう少し多様化しているかと思いますので、このマニュアルもとてもいいものをつくられたということを評価した上で、ぜひもう少し専門的なことも研究していただいて、マニュアルの拡充も要望しておきますので、よろしくお願いいたします。
○村上博 委員長 ほかに議案で御質疑残っている方はいらっしゃいますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○村上博 委員長 それでは、ほかに質疑がなければ引き続き
所管事務に。
◆重村和征 委員 私常日ごろ思っておりますことは、やはり今の子供の感性というか、日ごろ言われておりますのは感性を磨く、確実なる命の力というのはいろいろ教育面で話を聞きますものですから、そういう面から
教育委員会の方にちょっとお尋ねしますけれども、所管の中、主要事業の中であります感性を磨く教育の推進経費で、具体的な内容の授業は果たしてどんな授業があるのか。それと一緒にこの道徳の言葉に出てきますスペシャルゲストが来て、先輩を招いての授業なのか。またいつからそういう授業をやられているのか、どんなことが、これは道徳とのどういう相互関係があるのか。
◎池邉利昭 指導課長 まず、お尋ねの感性を磨く教育の推進経費ということで上げさせていただいております関連します授業は、今お話にございました本物に触れ感性をはぐくむ授業づくりでございます。もう一つは、スペシャルゲスト来て来て先輩といっております。
初めに述べました本物に触れ感性をはぐくむ授業づくりでございますけれども、この授業は芸術や
自然科学各分野で活躍している方を講師として学校の方に招聘をしまして、子供たちが直接本物に触れるような体験的な授業づくりを支援するものでございます。本年度約300万円の予算をいただいております。この事業は、平成17年度から実施いたしておりまして、今までお呼びしました講師といたしましては作曲家の青島広志さん、また書道家の武田双雲さん、また人形師の厚賀新八郎さん、25校、25人これまでお呼びしておりますし、また本年度の予定といたしましては21校26人の講師をお招きする予定でございます。
スペシャルゲスト来て来て先輩の方でございますけれども、この授業は社会貢献や文化、芸能、スポーツなど学校の出身の先輩ばかりではなくて、本市出身の著名人を学校に招聘しますことで、講話をいただいたり、先輩の生き方に触れ交流をしたりというような取り組みを支援するものでございます。本年度160万円の予算をいただいております。この事業は平成15年度から実施をいたしておりまして、今までお呼びした講師は、大相撲の肥後の海関、音楽家の岩代浩一さん、延べ36校36人お呼びいたしております。本年度の予定といたしましては、世界的な絵本作家であります葉祥明さんや社会人野球で活躍しておられます片岡安祐美さんなどを学校の方で計画、13校13人お招きする予定でございます。
それともう一つは、道徳との関係ということでございますが、こういった本物に触れ感性をはぐくむ授業づくりは、音楽や美術、国語などの教科で行われておりまして、一方スペシャルゲスト来て来て先輩の方は道徳の時間ということで、位置づけの違いこそございますけれども、いずれの取り組みも直接に人と触れ合いますことで子供たちの心に働きかけ、夢と感動を与え、感性をはぐくむことをねらいといたしております。よく道徳教育は道徳の時間だけではなくて、すべての教育活動で行われるものでございまして、これら2つの授業は、お招きをしました講師の生き方、考え方に直接触れることでよりよく生きようとする意欲、また人の行き方をともに考える道徳教育につながるものと考えております。
これからもこういった芸術、また地域伝統文化を継承されます方、学校出身の先輩などを招聘しますことで、子供たちにとりまして少しでも学校や地域を誇りに思うようなそういった心を育ててまいりたいと考えています。
◆重村和征 委員 今後やはり自然との共有とか人との触れ合いというのがなかなか、もしくはいろいろな先輩のお話を聞くというようなことは、聞くように聞かないぐらいありますので、今後はさらにそういうところの子供が聞いて実感があるような─今の子供たちはなかなか喜びません。喜ぶような感じ方です─感性のあるようなところでひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。
もう一つ、お話を聞かれた方はいっぱいおられると思いますけれども、理不尽というか、言うならばモンスターペアレントですか、理不尽な要求といいますか、保護者の中に強烈な保護者がおられるといういろいろな新聞、雑誌あたりでよく見ます。実際実情的に熊本市の場合、そういうのがあっているのか、現場としてどのような対応をされているのか。
◎三原悟 教職員課長 委員の御指摘のとおり、残念ながら全国的にあっておりまして、本市でも似たようなことがたくさんございます。学校に対して理不尽な要求をしてこられる保護者が年々ふえていることでございます。本当に残念に思っております。
教職員課に寄せられた昨年度の学校や教員に対する苦情が300件以上ふえておりまして、一昨年度のおよそ1.5倍となっております。担任をかえろとか、学校にやらないなどさまざまでございます。具体例を挙げてよろしいでしょうか。失礼に当たったらいけないと思いまして。
2点ほど挙げさせてもらいますが、3人兄弟がおりまして、運動会のことでございますが、それぞれ違う色の団に所属しておったわけでございます。親御さんの気持ちは十分わかりますが、兄弟仲よく育ててきたんだと。家庭の教育方針と違うではないかというような御指摘でございまして、3人とも同じ色の団にしろと。笑っておられますが、大変苦労いたしました。そこで学校や
教育委員会に繰り返し激しい暴言を吐かれたり、学校の関係職員に不当な呼び出しを何回もされました。そういうことでこの要求に対しまして、我々は根気強く御理解をいただくまで校長みずから足を運び2週間以上かかりました。そういうやりとりをさせていただいているわけでございます。
◆重村和征 委員 今具体的に事例を挙げられて説明されましたので、よその方のいろいろなお話を聞くと、その対応策としてやはり対応会議ですか、別に会議を持っておられるというようなお話は聞いておりますが、断固たる態度で、そういうところ理不尽な行為については先生たちも立ち向かっていかなければいかんと。いかれると思いますが、そこら辺のところをひとつ協力的によろしくお願いします。
◆満永寿博 委員
学校建設公社の
経営状況についてちょっとお尋ねいたしますけれども、これについて
財団法人熊本市
学校建設公社の概要の中で、これに書いてありますけれども、このとおり書いてあるのはもう14年に終了して、そして少子化ということで、現在検討を進めているけれども、熊本市は市政改革という名の中で存続について検討されているところですということが書いてあります。しかし、16年度現在は児童・生徒の増とかプレハブとかもいろいろなことを勘案して、当面は児童・生徒の推移を見守っていきたいというようなことで、公社を解散しないというようなことがこれに書いてありますけれども、これはどういうようなことですか。
質問すると、今回の力合小学校にこういったことが今後当てはまらないのかどうなのか。こういったことが当てはまるならば、初めに用地買収しておったのがどうなるのだろうかと思ったのでちょっと聞いたんです。
◎松本憲昭
施設課長 ただいまの御質問でございますけれども、
学校建設公社というのは、新築と増築に関してやっております。したがいまして、土地の買収等についてやっていないということでございます。53年から今まで24校の施設について
学校建設公社についてやってきているところでございます。今回の力合につきましても分離、新設等があればこの活用を図っていきたいと考えております。
◆満永寿博 委員 この力合小学校の新設校を設置するということで予定してありますけれども、この件について本当に新設校予定地というところで、この辺はどの校区になるんですか。校区は何ですか。
◎高濱幸
学務課長 お示しをしております青い線で囲っておりますのが現力合校区でございます。ですから、この校区に新しく現力合小学校の分離新設校をつくるということでございますので、今後青い校区を新しい校区と今の力合小学校に分ける線引きといいますか、そういったものを行うということでございます。新しく学校区ができるということでございます。
◆満永寿博 委員 そうすると、この辺の小学校、中学校でここの近くには小学校、中学校はないですか。力合中学校はあるけれども、ほかにはないですかということです。
◎高濱幸
学務課長 新設校、力合小校区については、力合小と現在力合中、1小1中でございます。アクアドームの西側の方は飽田東校区になります。
◆満永寿博 委員 そうすると、これはバランス的には、今からではあれですか。この線を通してこっちから来る人を新設予定地に計算されているんですか。
◎高濱幸
学務課長 その辺の校区の線引きにつきましては、これから検討を当然いたしたいと。もちろん、力合小学校の過大規模校の解消というのが一番でございますので、過大規模校を解消するように、また新しい学校の学校規模を一定の規模が確保できるように、そういった形で校区割をしなければいけない、今その辺を検討いたしておるところでございます。
◆満永寿博 委員 私は力合小学校の分離についてです。ここも恐らくまたいっぱいになりはしないかと思いますけれども、そうした場合、校舎の設置する予定がある程度聞いておりますけれども、その辺がこの件について公社とのかかわり、そういったのをどう思いますか。
◎高濱幸
学務課長 将来的にはその辺の住宅の建ち方、それに伴う子供たちのふえ方、その辺も見越しまして、将来的に現力合小学校も新しい学校も適正な規模になるような形で、ある程度将来を見越して線引きをすると。そして校区を分けるということを今検討いたしているところでございます。
◆満永寿博 委員 私はこの件について非常に問題がありますから、また次回はっきりしたときに質問します。
◆
上野美恵子 委員 きょう説明いただきまして、提案資料の下に力合小学校の将来推計ということで数字がございますけれども、一たん大規模化をしてもすぐに分離校を建てるということにはならないんだと思うんです。要するにだんだん小学校が大規模化をしていくときに、どういう条件になったときに用地を取得して学校建設を分離校つくるという目安とか基準とかいうものはあるんですか。
◎高濱幸
学務課長 過去に過大規模校化に伴って新しい小学校をつくってきました場合には、現にその学校が過大規模校になって、なおかつその時点で将来的にもそういった状態が継続するということが見込まれた時点で、分離校建設について具体的な動きといいますか、用地を求めて学校建設に着手して分離校をつくってきたということでございますので、力合小学校につきましても過大規模校に現になって、将来的のその状態が継続するということでございますので、今回予定地の選定を行ったということでございます。
◆
上野美恵子 委員 私は、やはり学校用地を取得するということについては、以前から慎重に検討してほしいということを本会議の場でも言ってきました。今回私は、力合小については相当早い時期に分離校の可能性が出てくるだろうというふうに前から言っていましたけれども、当然の成り行きかなというふうに思ったんです。
きょう別の私が要求しました資料で前からも話題になっていた田迎小学校は、既に今年度から31クラスになって、このままだと将来もずっとふえるという予測になっています。そうなると今、高濱課長から御答弁があったように、当然分離校というか新たな学校をつくるということの検討が当然なされなければならないというふうに思います。
それともう一つ、逆に私がずっと引っかかっていた問題で、龍田小学校が結局は今年度で現在973名の29クラスです。私はもともと用地買収の契約をして、債務負担行為を組んだときにもちょっと過大な見積もりではないかと。何年かたっても多分過大規模校にはならないということを指摘しまして、それは本会議でも申し上げて、用地買収14億5,000万円も払うということについて、
教育委員会としては慎重に対応すべきではないのかということを何度も申し上げました。決算委員会の折も折に触れて、まだ建設のめどが立たないのでしょうかという御質問もこの間何年かにわたってしてきました。
きょうの資料でいけば、宅地分譲を加味しない場合は、将来的にずっと過大規模校にはならない。若干一部なってもまたもとに戻っていって、将来的にずっと過大規模校になるということはないという予測になっています、宅地分譲が加味されない場合は。仮に50%宅地分譲が進んだ場合でも25年には34クラスになりますけれども、多分これはその辺をめどにして将来的には、児童数というのは一たんふえて、分譲があってもまた減ったりするんです。だから、そういうことを考えると、果たして、しかも最近学校用地の方においでになったかどうかわかりませんけれども、なかなか分譲が進まなくて、あそこの土地区画の地権者の方たちは、今住宅地が売れないということで非常に悩みや苦労を抱えておられて、当初今現在で大体坪当たり十五、六万円で売りに出したいということで、地権者の方たちは不動産の方と相談をして一生懸命売れないかなということをされております。でもなかなか売れないそうなんです。もう急いで売ろうと思ったら10万円とか11万円とかかなり土地代を下げないと、即座には売れないという状況も出てきて、かなり経費を負担して土地を区画整理して、結局は相当地権者の方たちが行き詰っておられるというふうな状況も最近聞きました。
そういう意味で言うなら、分離校を建てるということに対しての検討です。1つは龍田小について言うなら、かなり高濱課長の答弁では現に過大規模になってそれが将来的にそのまま継続するという場合に分離校を考えるというふうに答弁がありましたけれども、全くこの条件に合わない中で用地買収をしたということにも結果的にはなるかと思うんです。そのことについては、私は
教育委員会としてやはり反省しないといけないと思うんです。今の土地の現状を見たときに、今回たまたま用地買収の話が出ているから、この場できちんとこの問題についてはどういうふうに反省しているのかをお聞きしたいと思います。
◎高濱幸
学務課長 まず、田迎小学校につきましては、確かに今年度過大規模校になっております。ですから、状況といたしましては力合小学校と同じような状況でございますので、これはしっかりと分離校の新設を見据えて検討していかなければならないというふうに
教育委員会といたしても考えております。当然内部でそういった検討をやっていかなければならないというふうに思っております。
それと、龍田小学校でございますけれども、きょうお配りをしております資料のとおり、14年度で見てみますと龍田小学校は879名でございました。今年度973名ということで約100名増加をしております。田迎小学校は14年度と比較しますとプラス90人近く、力合小学校がプラス80人ぐらいということで、龍田小学校は5年前と比較しますと100人ふえているということでございます。昨年との比較でも昨年が944人だったのがことし973人と30人ぐらいふえておりますので、これはなかなか一気にというわけにはいきませんが、龍田小学校区内においては陣内土地区画整理事業ほか大規模な開発がそのほか二、三カ所ございますので、その辺が少しずつではありますが、販売が軌道に乗ってきて現実的に児童数もふえてきている。その結果がこういう形であらわれているんではないかと。
ただ、ごらんのとおり973人の29学級ということでございますので、まだ過大規模校にはなっておりませんので、しばらくは児童数、学級数の推移を見ながら検討、今後の推移を見ていく必要があるなというふうに思っております。
◆江藤正行 委員 今おたくは何という人か知らないけれども、田迎小学校をどう考えているのか、ちょっと詳しく説明してください。
◎高濱幸
学務課長 田迎小学校につきましては、現に過大規模校になりまして、将来的にもこの状態が継続するということが見込まれておりますので、分離新設校の建設も見据えて具体的な検討をしていかなければならないというふうに考えております。
◆江藤正行 委員 具体的にどのように考えている、具体的に言ってくれ。
◎高濱幸
学務課長 分離新設校の建設になりますと、当然用地の問題等が出てまいりますので、その辺も内部で慎重に検討して進めていかなければならないというふうに思っております。
◆江藤正行 委員 それでは検討で、今どのように考えているか、具体的にしゃべってちょうだい。間違わないようにしゃべってちょうだい。
教育委員会施設課長しゃべってください。あなたはどういうふうに考えているのか。
◎松本憲昭
施設課長 これにつきましては、学務課と一緒に内部の中でいろいろな案が出ましたので、その中の一つ一つを検討していっている段階だということでございます。
◆江藤正行 委員 一つ一つとはどういうことか、今具体的に挙げてごらん。具体的に挙げないか、課長。間違えたこと言うな、絶対。ぴしゃっと言え。
◎
小牧幸治 教育長 江藤委員、すみません。今課長の方でいろいろな形の中で過大規模校になっているという状態を踏まえて、用地等の検討も内部的に入らせていただいているということでございますが、具体的には江藤委員、申しわけございませんけれども、まだここの場で申し上げるだけの段階にはないと思いますから、またその段階では御報告させていただきながら御相談させていただきたいと思いますので、御了承お願いします。
◆江藤正行 委員 それでは、
学務課長なり
施設課長があなたたち考えているんでしょう。去年、おととし、前の教育長は何ていったか、永山教育長のところにおりて、
教育委員会は田迎、田迎南、20校区の3校区は57号線から下につくるということを3校区の自治会で説明しているでしょうが。いいですか。これは認めるでしょう。それをぴしゃっと守っていかんなら一切しゃべったらいけないです。いいですか。
去年、おととし、
教育委員会で市会議員も田迎校区の皆さんも全部おって、国道57号線から下につくりますと。中学校用地を。そして託麻中学を小学校にしますということを
教育委員会は3校区の自治会で説明しているでしょう。これをまさか変えるという考えはないでしょうね。
学務課長、どうですか。
◎高濱幸
学務課長 確かに今、江藤委員おっしゃいましたように、そのことも一つの有力な案として
教育委員会として検討いたしますということで、地元に対してはお答えをいたしております。ですから、そのほかにも幾つか案がございますので、今御紹介がありました案も含めて検討させていただきたいということで、今
教育委員会内部で検討いたしているところでございます。
◆江藤正行 委員 そのとき案ではなかったでしょう。みんなおって手打ちをして、あなた
教育委員会の方はみんな3校区の自治会を集めて57号線につくりますと説明したでしょう。そういう教育現場でごろごろ変えるな。
◎高濱幸
学務課長 確かに、その案も
教育委員会の中で有力な案として検討させていただきたいということはお答えをいたしております。ただ、決定ということではなかったと思います。
◆江藤正行 委員 いや、それは違う。それは
教育委員会で手打ちをしたでしょう。そしてあなたたちは3校区の自治会長を全部集めて57号線から下につくりますとしゃべったでしょう。あなたは当時
学務課長ではなかったんですか。
◎高濱幸
学務課長 私が
学務課長でございました。今御紹介がありました案は、地元の方から御提案をいただいた案でございます。私の方からも地元といろいろお話し合いをする際に幾つか案を御提示いたしまして、そういった中で地元から今御紹介がありました案が出てまいりまして、その案も含めて、もちろん有力な案としてこれから検討させていただきたいということをお答えいたしております。
◆江藤正行 委員
学務課長、
教育委員会の現場におって、そういううそを並べてはだめですよ。だれに聞いても、あした委員会に参考人招致をします。あなたでたらめなことを言ってはだめです。何回も言います。
○村上博 委員長 この件に関して教育長、ちょっとまとめていただいて。
◎
小牧幸治 教育長 今の件につきましては、一応私自身もお話はお伺いいたしております。ですから、またもう1回その辺の内容につきましては精査させていただきまして御報告させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
◆江藤正行 委員 今、教育長は何と言ったんですか、もう一遍言って。
◎
小牧幸治 教育長 今私は、
教育委員会の立場としてもう1回、この内容について確認をさせていただきたいということで申し上げたことでございます。
◆江藤正行 委員 それでは話にならないでしょう。当時の永山教育長や高島市会議員や島田俊六さん、みんな出て、手打ちを
教育委員会でしましたでしょう。それで57号線から下に中学校をつくりますと。いいですか。それで託麻中学校を小学校にしますという決定をしたんです。去年、おととし12月、それを今になってころころ
学務課長が変えるなんてどういうこと。納得する答弁をしてください。
○村上博 委員長 どうなんでしょうか。そこら辺のところの議論が私たちは全然一切存じていないものですから、今食い違っているわけです。そこら辺の確認。
(「あなたもおったでしょう」と呼ぶ者あり)
◎
上田憲明 次長兼
教育総務部長 確かに私も同席させていただきました。これは江藤委員のお考えとちょっと違うかもしれませんけれども、私としましても今、高濱課長が言いましたように、案としての受けとめ方でおったわけでございます。
教育委員会としましては、今、江藤委員がおっしゃったのとはちょっと違いますけれども、有力な案としての受けとめ方をしておったところでございます。
◆江藤正行 委員 それだったら、何で去年4月3校区の自治会に行って57号線から下につくりますと、
教育委員会は言いましたか。全部自治会長は聞いています。そんな
教育委員会はごろごろいけないです。あなたおったでしょう、現場に。おったでしょうが。ごろごろ
教育委員会の姿勢が変わるというのはどういうことですか。それならあなたたちそれを言うなら参考人をあした全部連れてきます。次長あなたもうそを言ってはいけない。うそを言うのが
教育委員会の仕事ですか。
◎
小牧幸治 教育長 すみません。まことに申しわけございませんが、江藤委員、しばらく時間をいただきたいと思います。
◆江藤正行 委員 きょう結論出してください。あなたたちかおれが言うのが間違いかどっちかしてください。
◎
小牧幸治 教育長 私も4月に来たばかりでございますし、いろいろとお話はお伺いをしておりますけれども、今しばらくお時間いただいてその辺の中身の検証をさせていただきたいと思います。まことに申しわけありませんが、ぜひ御理解をいただきたいと思います。
◆江藤正行 委員
教育委員会の幹部がうそ八百を並べるということは委員長どういうことですか。
○村上博 委員長 ほかの委員の皆さんも同様かと思いますけれども、この件に関してはその場にいませんので。
◆江藤正行 委員 だからそうよ。あなたにしているのではない。
○村上博 委員長 だから、このやりとりについてお聞きしていても、ちょっと時間をかしてくれと教育長はおっしゃっていますし、私たちもどうだったのかというのを知りたい。
◆江藤正行 委員 しかし、今
学務課長と
教育委員会の
施設課長は違う発言をした、上田さんまで3人が、これはゆゆしい問題ですよ。どうですか。
◆坂田誠二 委員 江藤委員言われているのは高島議員もおられた、ほかの議員もおられたこと。その辺私ども全然わからないことだから、その辺の中できょう向こうはそう言っておらないという、江藤委員いわくはそうやって確定しているということで言われている。だけれども、今
教育委員会の方は話がちょっとずれているものだから、その辺は煮詰めてもらわないと違いがあり過ぎです。それは論議しても。
◆江藤正行 委員 しかし、坂田委員が言うのもよくわかるけれども、委員会の場で
教育委員会の
学務課長と
施設課長と
教育次長がそういう虚偽の発言をすることは、私は許さない。これは事実です、おれはうそを言わない。虚偽の発言を委員会で、ましてや
教育委員会の職員がそういうことをしてはいけない。これは許されないことでしょう。
○村上博 委員長 江藤委員、お話はよくわかりましたけれども、今、坂田委員の方から提案されましたように、内容がある意味では全然食い違っています。ですから、そこら辺のところは私たちも関心がありますので、確認をする上でもちょっと時間をいただきたいと、この問題に関して。私自身が教育長を中心として、これまでの経緯を調べてからでないと、ほかの委員の皆さんはその場におられなかったということで、高島議員もおられたということで。
(「委員長、あんたがそう言うなら今から何時間でもしゃべる。
教育委員会の3人がそういう虚偽の発言をしてはいけないです」「ここは焦らないでやって」と呼ぶ者あり)
○村上博 委員長 焦っているわけではありませんけれども、ちょっと休憩をいただけますか。しばらく休憩をいたします。
午後 3時07分 休憩
────────────
午後 4時16分 再開
○村上博 委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。
◎
小牧幸治 教育長 誠に長時間にわたりましてご迷惑をおかけしたことに対しましてお詫びを申し上げます。先ほどの田迎小学校分離校の用地の問題につきまして、地元説明会があったということにつきましては間違いなくあったということでございます。この問題につきましては、今後とも委員会はもとより、地域の方々とも是非ともご連絡をとりながら、密に協議して進めてまいりたいと考えております。申し訳ございませんでした。
○村上博 委員長 今教育長の方からお話がありましたので、続いて所管事項について再開いたします。
○有馬純夫 副委員長 小学校、中学校の中で障害児の子供さんがおられると思います。階段昇降機というのがあると思いますけれども、階段昇降機は何キロの子供さんまでというか、何キロでも上げられる昇降機なんですかどうですか。
◎中原裕治 総務課長 階段昇降機につきましては、車いすを入れまして110キロまでの重さに耐えるというようなことでございます。
○有馬純夫 副委員長 110キロですか。車いすを載せてともに。それは間違いないですね。ちょっと調べたところで、何か30キロぐらいの子供までしかできないというような話も聞いたものだから。
◎中原裕治 総務課長 私ども実際子供たちが乗って使って上っておりますのも見ておりますし、メーカー側の仕様書では110キロまで耐え得るというようなことで伺っております。
◆家入安弘 委員 中学校で部活動があるわけですが、吹奏楽部の件で夏場暑いものだから戸をあければ近所迷惑をすると。やはり迷惑をかけてはいかんということで窓を閉めてやると物すごく暑いと。何とか部活をするのに冷房でも入れてもらえないだろうかという要望が父兄から出ているわけですが、これも金の問題でどうにもならないかもしれないけれども、
熊本市内における吹奏楽部は各学校とも優秀な成績を全国大会でもおさめてきているものだから、そういう要望に対するこたえることができるのか、それをお尋ねしたいんです。
◎松本憲昭
施設課長 ただいまのお話、確かに夏場等に吹奏楽をするということで閉め切ってやりますと、非常に周りに対する騒音ということ苦情ということからしますと、確かに委員おっしゃるとおりということで私ども認識しておりますけれども、現在のところいろいろな形で、私ども入れていきたいところはやまやまでございますけれども、今のところ冷房化まで届かないところが現実でございます。学校にもし普通教室に入れるといたしましたときでも約2,000教室ございまして、これに入れていくということになると、かなりの数十億円という単位が必要になる。それとまたいろいろな資料がございますかと思いますが、図書館等についても十分にそこら辺を認識しておりますので、そこについてはこれから先ということで検討してまいりたいとは考えております。
◆家入安弘 委員 状況は聞かずとわかったわけですが、それでは部活動の部員の後援会とかそういう形で、金を募ってひとつつけるということについては許可されますか。
◎松本憲昭
施設課長 今までにも寄附ということにつきましては、受け入れております。申しわけなく思っておりますが、そういう形でうちの方としては、おつけいただく分については、寄附行為を受けさせていただいております。
◆家入安弘 委員 保護者からそういう要望、要請があった場合には、やはり臨機応変に部活動育成という形で、保護者が応分なる出費をしてクーラーでもつけるということであれば、許可をできるだけ速やかに出してください。学校側としてはこたえにくいところがあるから、やはり学校からの尋ねもあると思いますので、その辺の対応をひとつ急いでください。よろしくお願いしておきます。
◆坂田誠二 委員 男女共生推進課の方にちょっとお尋ねしたいんですけれども、熊本市男女共同参画推進条例
検討委員会というのがことしの1月ごろからしております。何回か
検討委員会が行われております。そういう中で1番目にお聞きしたいのは、この委員を選ぶという形の中ではどういう方向でというか、委員は選ばれたのか、最初にお聞きします。
◎中逸博光 男女共生推進課長 委員にお答えいたします。本市におけます男女共同参画実現に向けて、その形成を促進するための条例制定するに当たり、広く市民、有識者等の意見を聞き、その内容を検討するために条例
検討委員会を設置したわけでございます。その要綱に基づきまして学識経験者4名、関係団体代表者3名、関係行政機関職員1名、教育関係者1名、一般公募による市民2名の合計11名から構成されているわけでございます。
◆坂田誠二 委員 そういう形で委員の先生方を選ばれたと思うんですけれども、ちょっとお聞きするところによると、偏り過ぎた発言というか委員の先生方の中にあっているというようなことです。お聞きするんです。これはそういう意味から選ばれるということは本当に難しいと思うんですけれども、こういう形で勉強されている今課長が答弁なされたんですけれども、そういう中で出席しておられる方の中にも、やはり望ましくないなということを思われる方がおられるわけです。そういう意見が出てきているわけです。
今後、もう実現的にかかわることですので、余り委員がだれということも言えませんので言いませんけれども、やはりこういう形で諮問機関みたいにこうやってやる場合に、今後その辺はよく考えてしていかないと、そこの中に参加している人がちょっと偏り過ぎた意見等が多いということでまとまって、ちょっと不快感に思われているということをお聞きしているものだから、その辺を今後特に行政の方はそういうことはないと思いますので、公平という形の中で見守っていきながら、また考え方のその辺を最終的には議会の方にもいろいろあると思いますが、余り偏り過ぎた意見のまとめ方をしないように、また行政からのアドバイスも委員の皆さん方にはお願いしたいと思いますが、どうですか。
◎中逸博光 男女共生推進課長 条例の中に盛り込む目的あるいは定義、基本理念などにつきましても、委員おっしゃったように慎重に検討させていただきたいと思っております。
◆
上野美恵子 委員 学校図書の標準に対しての達成率というのを出していただいているんですけれども、まだ達成していないんですが、今後の整備に向けての取り組みはどのようになっていますでしょうか。
◎中原裕治 総務課長 学校図書の充実につきましては、今年度、平成18年度末におきまして、現在小学校におきまして標準冊数に対する達成割合が88.7%、中学校におきましては85.1%という状況になっております。現在小中学校合わせまして毎年6,300万円の予算をお願いしているところでございまして、一応見込みといたしまして21年度末には100%、2年後には100%を達成するというような方向で進めさせていただいているところでございます。
◆
上野美恵子 委員 多分ことし1月に、
文部科学省の方から公立義務教育小学校の
学校図書館整備に関する新たな5カ年計画の策定に伴う図書整備の推進という通達が出ています。これに基づいて今後整備を進めていくべきかと思うんですけれども、これの中身は、早く標準図書に達成することとあわせて廃棄図書、廃棄すべき図書は廃棄した上でそれを更新するということを含めて計画を求めているんです。今
学校現場に行くと、これまでも随分やはり標準図書に達していないからということもあって、古い本がそのままになって、それも冊数に入った状態で達成率が80何%という形になっているので、これは
文部科学省の通達に基づいて、廃棄すべき図書は廃棄をした上で必要な図書をきちんとそろえていくというふうな計画にしないと、趣旨に合わないわけです。そこら辺の廃棄図書まで含めた整備計画については、そういう認識でされているんですか。
◎中原裕治 総務課長 私ども熊本市におきましては、17年度の数字でございますが、全国平均の図書購入額が1校当たり小学校が大体40万円程度でございます。それから中学校が60万円弱というようなことでございまして、この平均値を上回る学校図書の充実の予算も確保しておりますし、今、
上野委員おっしゃいました廃棄図書を含めて今後交付税措置も国の方がやるということでございますので、必要な予算につきましては財政当局と今後協議をしてまいりたいというふうに思っております。
◆
上野美恵子 委員 図書なんですけれども、さっき廃棄図書分については、現場に行くと、結局古い図書というのは利用されないものですから、段ボールに詰めたりあるいはほとんど利用がない図書は隅っこの方にずっと置いてあるという状態があるんです。だから、やはりどの程度きちんと更新をすべきかとかそういう実態も把握してやっていかないと、予算措置も必要だから補助が来るといっても、そこら辺の実態も含めて各現場の様子も調整していただきたいと思います。
◆満永寿博 委員 学びのノートの活用です。35ページに書いてあったけれども、これは学びのノートの教育をいろいろ工夫されているようですけれども、学びノートというのは何ですか。いろいろなことをちょっと具体的に教えてもらえますか。
◎池邉利昭 指導課長 今お尋ねの学びノートにつきましてですが、実はきょう実物を持ってきておりますけれども、1年生から6年生まで小学校の方に国語と算数の基本的な問題をこうやってつくりまして、全児童に配布いたしております。実はそれを使いまして、ぜひそういった活用の促進をということで、昨年度より学びノート教室を開催させていただいております。これは学習の意欲と学びの習慣化をぜひ熊本市の子供たちにつけさせていきたいといった思いで、1週間に1回、各学校の実情に応じて開催をいたしておる教室でございます。
◆満永寿博 委員 この参加者は大体どのくらいおられるんですか。
◎池邉利昭 指導課長 昨年度の実績でお話し申し上げますと、子供たちは部活動等にも参加をしております関係で、学びノート教室に参加をしました子供たちは全児童数の約3割ということで参加しております。
◆満永寿博 委員 3割ですか。少ないですね。では、こういった人たちを今後どのように対応しようとされているのか。今後学びノートをどのようにしてこういった子供たちにどのように対応しようとされているのか、ちょっとその辺をお尋ねしたいんです。
◎池邉利昭 指導課長 昨年学校からいただきました反省といたしましては、1つの成果としましては子供たちが意欲的に落ちついて学習するようなところが見られるという声をいただいておりますが、今委員お話にもありましたように、もうちょっと個別指導にじっくり指導に当たりたいとか、やはり一番参加してほしい子供たちにもっとそういう参加を呼びかけたいという声が来ております。
そこで、ことしの校長会等でも年度当初にぜひそういった子供たちへ家庭の方にも語りかけていただきながら、家庭訪問の機会を通してそういう参加を呼びかけてほしいということでお話ししております。現在学校の方でも週1回、あくまでこれは希望参加でございますけれども、そういった形で開催させていただいているところでございます。
◆満永寿博 委員 これは国から補助があっているんですか。それとも市単独ですか。
◎池邉利昭 指導課長 これは市の単費の方でやらせていただいております。
◆満永寿博 委員 子どもの放課後プランとか昔あったですね。これについては国の補助を受けているんでしょう。
◎前渕啓子 生涯学習課長 今委員お尋ねの分は放課後子どもプランということで、今年度から国の新しいプランという形で
補助事業が始まっているものでございます。このプランの事業の内容というのは、これまで従来ありました
児童育成クラブの事業と新たに学校の教室等あるいは体育館、グラウンドあたりを活用して、放課後子どもの自由な遊びやスポーツあるいは学習の場を放課後子供が自由に選んで参加できるようなそういった教室をつくって、それとセットで放課後の子どもの居場所づくりというようなことで今年度から始まっております。その分については3分の1国からの補助が出ておりますが、熊本市につきましては、当初はちょっといろいろな条件が整いませんで、幾つか解決すべき問題もございまして、まだプランの導入には至っておりません。
◆満永寿博 委員 これは、では3分の1は国からの補助というようなことですね、放課後プランというのは。そういうことであれば、これは小学校、中学校も対象なんですか。
◎前渕啓子 生涯学習課長 これは小学校だけが対象となっております。
◆満永寿博 委員 さっきの80校が対象になるんですか。
◎前渕啓子 生涯学習課長 考え方としては、小学生対象の事業ということでございます。
◆満永寿博 委員 国からの補助金の3分の1は、ずっとこれが出るんですか。
◎前渕啓子 生涯学習課長 今年度始まった事業ですので、今後ずっとということはどこまでか申し上げられませんけれども、国としては非常に子供の居場所づくりということで力を入れている事業でございます。
○有馬純夫 副委員長 わからないのでお尋ねしますけれども、もう中にはこの中に
校長先生を経験された方もおられますけれども、普通の先生から
校長先生や教頭先生になるそうした段階というか任用制度、そうしたものがどういうふうにあっているのかということと、先生たちの男性、女性の割合、今幾らぐらい割合があるのか。また、
校長先生の割合は女性でどれぐらいか、教頭先生も、そうしたものをお聞きしたいと思います。
◎三原悟 教職員課長 普通の先生、教諭でございます。管理職は教頭、校長ということで委員も御存じだと思いますが、教諭が40歳以上になれば大体熊本市でおれば教頭試験というものがございまして、あくまでもこれは任命権者であります熊本県がやっておりますことで、本市としましては任命権がございませんので、一応県からそのような要綱等が配付されます。それを我々
教育委員会が経由いたしまして、各学校に配布いたします。その学校の校長がそういうことにつきまして全職員に教頭並びに校長の試験のことにつきまして話をします。
続きまして、登用でございますが、ちょっと急でございますので、人数等についてきちっとしたものがもうしばらく待っていただければよろしいんですが。
○有馬純夫 副委員長 教頭から校長になるときにはどのぐらい。
◎三原悟 教職員課長 教頭丸3年を経過した者に一応受験資格があると。
○有馬純夫 副委員長 女性の教頭も女性の校長も1割前後ぐらいではないですか。どうですか。
◎三原悟 教職員課長 小学校の場合につきましては、極めて今委員がおっしゃったような数字には達しているわけでございますが、中学校の場合につきましては残念ながら、呼びかけてはおりますが、極めて少のうございます。
○有馬純夫 副委員長 先生の割合で言うとどのぐらいですか、男性、女性。
◎三原悟 教職員課長 しばらく待っていただけませんでしょうか。
◎河上強
教育次長 大体小学校が6対4で女性の方が多いです。それから、中学校の方は逆に4対6と。総数で大体5.5対4.5ですか、そのぐらいで女性が多いというふうに把握しています。大まかな概数です。
○有馬純夫 副委員長 本人の希望もありますけれども、女性が多いということであれば、もう少し門戸を開いていくというか、こちら側が先生たちの女性の教頭や校長を生んでいく土壌を考えていく必要があるのではないですか。これは市職員の課長、部長いろいろなクラスもそうですけれども、女性が多いということを考えていけば、そうしていく中でいろいろな学校関係も変わっていくのではなかろうかと思いますけれども、今後そういう考えはあるかどうかお聞きします。
◎三原悟 教職員課長 積極的にそういう考えを持っております。
教育委員会は率先して、今委員がおっしゃったようなことにつきまして校長会、園長会等利用しながら、声を大にして進めていきたいというふうに考えております。
○有馬純夫 副委員長 一つ一つの具体的には、そういう枠を設けてもいいのではなかろうかとも考えております。例えば女性の枠をせめて3割ぐらいまで上げていくことも今後大事ではないだろうかと考えております。どうでしょうか。
◎三原悟 教職員課長 委員の今御指摘のことにつきましては、県教委と十分話をしながら、積極的に私たちからも要望してまいりたいと考えております。
○有馬純夫 副委員長 将来のことで、何年か先に政令市とか何とかになっていくようであれば、特にもうそういうものを率先して市ができるということですか。
◎三原悟 教職員課長 積極的に私たちも考えていきたいというふうに思っております。
○有馬純夫 副委員長 しっかり女性の校長、教頭の任命というか、こちらには権限はないと思いますけれども、門戸を開くような形をぜひ県に要望をお願いしたいと思います。
◆家入安弘 委員 選挙後初議会でいろいろ尋ねる方も幼稚な質問があったり、答弁する側もなかなかなれがなくて、特に江藤委員が田迎小学校の問題で休憩まで挟みましたが、経過を踏まえて尋ねると、やはり若干説明不足であり、その当事者としてみれば虚偽の発言だと、虚偽の答弁だという形できょう休憩までとったわけですけれども、何もこの委員席から裁判的な質問をするわけではありません。やはり市の行政、特に
教育委員会は小学校、中学生がよりよき将来に向かって勉強できる環境をつくろうと。あるいは市民生活向上のために一つでも役に立ったらと。特に議員の場合には地域代表という嫌いもあるものですから、かなり地域からの声を踏まえて質問をしたりするものですから、答弁される皆様方については、できるだけやはり細かに説明をしていただいて、答弁の解釈次第でどうにもとられますので、その辺を十分気をつけていただいて、休憩あるいは時間が省かなくて済むようなそういう答弁をお願いしておきたい。
私はきょうつくづくきょうは思いました。議会始まって以来、気合いも入ってきたつもりですけれども、出鼻をくじいたような形で申しわけありませんが、その辺を踏まえて委員席も答弁者側、執行部も考えて答弁をしていただきたいと要望、要請をお願いして質問を終わります。
○村上博 委員長 ほかに質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○村上博 委員長 ほかに質疑がなければ、これより採決を行います。
まず、議第112号について採決を行います。
本案を承認することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○村上博 委員長 御異議なしと認めます。
よって、本案は承認すべきものと決定いたしました。
次に、議第111号中、当
委員会付託分について採決を行います。
本案を可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○村上博 委員長 御異議なしと認めます。
よって、本案は可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第114号、議第118号、以上2件について一括して採決を行います。
以上2件を可決することに賛成の委員の挙手を求めます。
(賛成) 有馬純夫副委員長、重村和征委員
満永寿博委員、坂田誠二委員
家入安弘委員、江藤正行委員
(反対)
上野美恵子委員
○村上博 委員長 挙手多数。
よって、以上2件は可決すべきものと決定しました。
次に、閉会中の
所管事務調査についてお諮りします。
所管事務については、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○村上博 委員長 御異議なしと認めます。
よって、
所管事務については閉会中の継続調査とすることに決定しました。
以上で、当委員会に付託を受けました議案の審査はすべて終了いたしました。
これをもちまして
教育市民委員会を終わります。
午後 4時46分 閉会
出席説明員
〔市民生活局〕
市民生活局長 原 幸代子 局次長兼
市民生活部長
木 村 正 博
首席民生審議員 秋 岡 了 誠
文化生活部長 廣 塚 昌 子
首席民生審議員 前 崎 宏 明
人権推進総室長 橋 本 幸太郎
北部総合支所長 北 村 政 典 河内総合支所長 渡 辺 和 男
飽田総合支所長 出 田 二 郎 天明総合支所長 勝 山 広 美
市民会館長 宮 本 利 昭
市民協働推進課長 北 岡 宏二郎
地域づくり推進課長村 上 義 直 地籍調査課長 南 里 徹
市民課長 原 田 誠 也 南部市民センター所長
野 口 恭 子
西部市民センター所長
文化振興課長 江 藤 則 幸
木 戸 桂 介
国際交流課長 入 江 常 治
生活安全課長 大 塚 和 規
男女共生推進課長 中 逸 博 光 青少年育成課長 松 島 義 幸
青少年センター所長大 橋 雄 二
人権推進総室次長 高 嶋 博 幸
ふれあい文化センター館長 消費者センター所長友 田 静 雄
田 嶋 武 臣
総合女性センター館長
吉 田 武
〔
教育委員会〕
教育長 小 牧 幸 治 次長兼
教育総務部長上 田 憲 明
教育次長 河 上 強
学校教育部長 江 口 哲 郎
生涯
学習部長 杉 原 青史郎 教育センター所長 村 上 京 子
図書館長 松 本 茂 美 博物館長 古 場 賢 剛
総務課長 中 原 裕 治
教育企画課長 松 本 祐 一
施設課長 松 本 憲 昭
学務課長 高 濱 幸
教職員課長 三 原 悟 指導課長 池 邉 利 昭
首席教育審議員兼
健康教育課長 人権教育指導室長 徳 永 晃
山 口 敬 三
必由館高等学校長 畠 村 宏 千原台高等学校長 堤 耕 二
総合ビジネス専門学校長 生涯学習課長 前 渕 啓 子
蓑 田 陽 一
文化財課長 今 村 康 彦 社会体育課長 永 目 工 嗣
中央公民館長 宗 心 明 博 子ども文化会館長 福 間 眞
教育センター副所長平 井 智 憲 図書館副館長 松 石 龍太郎
博物館副館長 野 口 恒 夫 必由館高等学校事務長
甲 斐 俊 則
千原台高等学校事務長
内 田 浩 一
〔議案の審査結果〕
議第111号 「平成18年度熊本市
一般会計補正予算」中
教育市民委員会付託分
……………………………………………………………(可 決)
議第112号 「
専決処分の報告について」………………………………(承 認)
議第114号 「熊本市
附属機関設置条例の一部改正について」………(可 決)
議第118号 「
熊本市民会館条例の一部改正について」………………(可 決)...